日本初!木製外壁準耐火構造認定を取得した防火木材外壁材
WILL WALL
ウイルウォールとは100%天然木のサイディング・パネリングです。
ウイルウォールは、日本初・そして唯一、裏当てなし・木材単体仕様の外壁です。「準防火構造」「防火構造」「準耐火構造45分」「準耐火構造60分」の国土交通省認定を受けています。自然素材による外観が消えつつある日本の街並み-それを何とか変えていきたい!そんな思いからこの商品を開発しました。

外壁の安全性とは
万一の火災でも燃え広がらない、燃え移さない。
火災の原因の3割~4割は放火といわれています。また、隣家で火災が起きたときに”もらい火”をすることもあるでしょう。一方、外壁の防火・準耐火構造は遮熱性、遮炎性、つまり熱と火の内部への侵入は規定されていますが外壁に火がつくことや燃え広がることについての規定はありません。
もし、外壁全面が延焼して炎に包まれるとしたら・・・。もし、隣家に火を移してしまったら・・・。
果たして「安全」といえるのでしょうか。
「ウイルウォール」「ウイルルーフ」のテクノロジーは、
木という可燃物でありながら遮熱・遮炎性はもとより、燃え広がりをも防ぐ二重の安全性を実現しています。
- ウイルウォールの約束1「安全」について 詳しくはこちら
「ウイルウォール」「ウイルルーフ」は、炎の広がりと侵入を防ぎます。
木を特殊加工することにより実現した延焼を防ぐ木製製品。仮に火をあてられたとしても、その部分が特殊な炭化層を形成し、燃え広がりを防ぎます。もちろん、有害ガス試験にも合格しているので安心です。下の映像はウイルウォールと通常の木製外壁の着火実験の様子です。(東京理科大学防災研究所にて実施)「遮熱性」「遮炎性」とは、壁内への「火の進行」のことです。外壁表面の燃え広がりは意味していません。燃え広がりが、窓・軒からの火の侵入、さらには隣家への燃え移りの原因になる可能性があるとしたら…。「自然素材であること」と「安全であること」。この2つを同時に実現する、それが「ウイルウォール」と「ウイルルーフ」なのです。
この実験はICAL試験用の発熱装置を使い、薬剤処理品と未処理品の「着火から燃え広がりの違い」を記録したものです。
加熱温度は約400-500度と実際の試験より「低め」に設定してあります。よって未処理の杉板は未乾燥なため、開始から10分間程度「水蒸気」が出ているのが見て取れます。「水」は沸点が100度なので、水蒸気により表面の熱を逃がし着火を抑えているのです。これが「乾燥した状態」であれば「一気に」火が広がる可能性があります。
(ウイルウォールの品質管理・ICAL試験ビデオ参照)日本初!日本唯一!着火しないメカニズムは「炭化層」
防火薬剤は木の内部に加圧注入されています。それが火を当てられることによって表面から発泡して、 炭化層を形成します。炭化した部分は燃焼が進みにくいので、まずここで火をブロック。さらに木内部の 成分により火をブロックします。このシステムにより、外壁であれば「裏あて不要」=不燃板下地などを 使わずに、各種の防火関連構造認定が可能になっているのです。この性能は「日本初」、そして「日本 唯一」です。100%天然木から作られたウイルウォールが炎の広がりと侵入を防ぎます。
徹底した安全管理。だから安心。
確実にウイル製品が取り付けられているという安心と保険体制を提供します。なぜなら『ウイルウォール』『ウイルルーフ』は安いものではありません。樹齢何十年、何百年を経た高級材「ウエスタンレッドシダー」を使い、さらに防火機能も加えている…それだけの価値があります。ですから、各現場に使われているものが確かにウイル製品であるという確認と、そのステイタスを示すためにオリジナルの『認定プレート』を全ての出荷先に発行しています。また『出荷証明書』を発行し、「使用された現場」「使用された面積=出荷数量」を全て管理。これにより他商品の誤用を防ぎ、製造物責任保険のカバーを実現しているのです。メーカーとして、ここまでの徹底した『安全管理』・・・ウイル製品の魅力です。木製外壁は火に弱いの?
木はもともと「火に弱くて火事に強い」と言われています。これは火は初動段階で確かに発火しやすいのですが、やがて炭=炭化層を形成してそれ以上の火の進行をくいとめるためです。木の柱・梁が火災時に躯体の耐力を維持できるのはこのためです。しかし外装材に柱(例:105mm)のような厚いものは使えません。12mm~20mm程度が一般的でしょう。 火災の程度にもよりますが、これでは炭化層が破れて火が燃えぬけてしまう恐れがあります。それでは「火事の時に危ない!」と感じる漠然としたイメージを具体的にまとめて見ましょう。①外壁から家の中に火がはいってくる。(外壁→内壁への進行)
②外壁の一箇所についた火が壁全体に広がり、窓・軒に燃え移る。(外壁表面の燃え広がり)
③外壁に発生した炎が、隣の家に燃え移り、更に災害がひどくなる。(外壁同士の燃え広がり)もし外装材が充分な厚みがあれば①については安全といえそうです。しかし②・③についてはどうでしょうか。
ウイルウォールは火災のあらゆる場合を想定し、木製でありながら特殊加工の防火剤が独自の炭化層を形成し、発火させない。と言うことは発火しないので②・③のリスクを抑えることができる。防火剤による炭化層の下で木そのものが、硬化→独自の炭化層を形成と言うことは火の内壁への進行をくい止めるので①のリスクも抑えられる。100%木製でありながら、火に対する安全性を実現し、国土交通省がはじめて認定した外装材-それがウイルウォールなのです。不燃材料・準不燃材料なら安心?
結論から言うとこの認定で外壁に使えるとは言えません。防火に関する認定については「防火材料試験」と「構造体試験」があります。防火材料試験における認定が「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」です。この認定を受けることによって「内装制限のある個所」等に使用可能な材料となります。この試験は「ある一定レベルで燃えない要件を満たすこと」を確認するためです。例えば試験方法のひとつとしては10cm四方の試験片を「コンカロリメーター」という装置で5分~20分燃焼させます。
一方で外壁について求められる要件は「構造体試験」です。「耐火構造」「準耐火構造」「防火構造」「準防火構造」がこれにあたります。これについては実際の壁[2m×3m][3m×3m]を試験体と製作し、これを全面燃焼させるという大掛かりなものです。この中では、実際に「一定レベルで燃えない壁」という要件以外に「壁自体が火の中で崩れない」などの規定があります。現実の火災を想定した試験なのです。試験時間についても、準防火構造で20分、一番長いもので耐火構造2時間まであります。つまり不燃材料・準不燃材料という認定そのものが「外壁」という目的で行われるものでありません。試験方法・温度のレベルなど全く異なる条件なのです。ウイルウォールは「準防火構造」「防火構造」「準耐火構造」の認定を受け、外壁としての防火性能をみたしているので、安心してご使用いただけるのです。セメント板に木を貼れば安心?
結論から言うとこの認定で外壁に使えるとは言えません。防火に関する認定については「防火材料試験」と「構造体試験」があります。防火材料試験における認定が「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」です。この認定を受けることによって「内装制限のある個所」等に使用可能な材料となります。この試験は「ある一定レベルで燃えない要件を満たすこと」を確認するためです。例えば試験方法のひとつとしては10cm四方の試験片を「コンカロリメーター」という装置で5分~20分燃焼させます。
一方で外壁について求められる要件は「構造体試験」です。「耐火構造」「準耐火構造」「防火構造」「準防火構造」がこれにあたります。これについては実際の壁[2m×3m][3m×3m]を試験体と製作し、これを全面燃焼させるという大掛かりなものです。この中では、実際に「一定レベルで燃えない壁」という要件以外に「壁自体が火の中で崩れない」などの規定があります。現実の火災を想定した試験なのです。試験時間についても、準防火構造で20分、一番長いもので耐火構造2時間まであります。つまり不燃材料・準不燃材料という認定そのものが「外壁」という目的で行われるものでありません。試験方法・温度のレベルなど全く異なる条件なのです。ウイルウォールは「準防火構造」「防火構造」「準耐火構造」の認定を受け、外壁としての防火性能をみたしているので、安心してご使用いただけるのです。

100%天然木を採用。
本物の外観が実現できます。
建物の外観は、社会・地域の財産 まさしく景観の一部です。
木目調、タイル柄など○○風、××調という雰囲気を似せただけのイミテーションではなく、樹齢何十年、何百年を経た天然木だからこそ可能な本物の風格。そして年を経るごとに増していく本物の味わい=経年美。一生の財産だからこそ、本物の外観を実現してください。
- ウイルウォールの約束2「本物」について 詳しくはこちら
意匠性とステイタスが両立する外観をご提供します。
「ウエスタンレッドシダー(通称:米杉)」は、世界で広くエクステリア用材として使われています。特に外壁・屋根材としては、優れたデザインハウス・中高級住宅を中心にその美しさが認められてきました。また一方で、主な産出国であるカナダにおいては、環境配慮・持続可能を目指した厳格な森林管理体制が実施されています。こうした意匠性と、森林資源としてのステイタスを外観に使うこと・・・これこそが貴重な皆様の財産を彩る『風格』なのです。
ウエスタンレッドシダーが世界で選ばれてきた3つの理由
木はすぐ腐ってしまうのでは?
木というとすぐに腐る!かびる!というイメージがあるのではないでしょうか。
第1のポイントは「木は全体が常に空気にさらされていれば、腐りにくい」-ということです。腐る・かびるのメカニズムは腐朽菌・カビ菌による木材の分解です。これは「温度」と「湿気」により菌が増殖することを意味します。つまり逆をいうと常に空気な流れにさらされ乾いた状態であればこの菌が木を分解することを防げるわけです。第1のポイントは木が常に空気にさらされている、乾いた(または濡れても乾く)状況であることです。第2のポイントは「腐りにくい木を使う」ということです。一般的に知られている「ヒノキ」は住宅の土台に使われることからもわかるように、木そのものが腐朽菌に強い成分を持っています。ですから湿気の多い場所でも使用可能なのです。そして「ウイルウォール」は木製製品としてこの2点を満たしているのです。
(1) 「裏あて=木の裏側に不燃板を張ること」を使用せずに各種防火構造認定を取得。通気胴縁を用いた「通気工法」を採ることにより、「常に木の裏表が流れる空気に触れている状況」にすることができる!
(2) ウイルウォールに使用されている「ウエスタンレッドシダー」は「ヒノキ科ネズコ属」に分類される樹種。THUJAPLICINSという殺菌力のある成分とTHUJIC ACIDという防虫性能のある成分を持っているので、「腐りにくい」「カビにくい」特性があります。さらにいうと素材の段階で樹齢100年以上の丸太を厳選、「心材」といわれる「赤み」の部分を中心に商品化しているので、充分な性能を発揮します。
木は「腐る」という恐れから、すぐに防腐用の塗料を塗り続けなくては。。と考えてしまう必要はありません。ウイルウォールならこの多湿な環境下でも充分な耐候性を持っているのです。木はきちんと仕上げないと使えない?
ウイルウォール・ナチュレウォールは、「がさがさ」の「粗面」が表です。そして「つるつる」の「プレーナー面」が裏です。大抵のみなさんが「えーっ」と驚かれます。そして「裏面」を表に使いたがる方もいらっしゃいます。確かに内装材として常に人の手が触れる部分は、綺麗に仕上げることが必要です。しかし、外装として外気にさらされる場合は粗面の方が適していると言えます。ちなみに北米で、この木の外壁が使われる場合は「粗面」を表にすることが、一般的です。
その理由は、
(1) 粗面の方が、外気にさらされた時、通気・調湿性能を発揮しやすく、結果割れなどが起こりにくくなる。
(2) 塗装をした場合「粗面」の方が、より多くの塗料を付着させることができる。
よって塗装の「持ち」がよくなる。ということが挙げられます。プレーナー(カンナ)をかけるということは、簡単にいうと表面の木の細胞をつぶしているわけですから、なるべく素地のままに近い方(粗面)が、木本来の特性に近いということなのです。また「粗面を壁にはるなんて」と思われるかもしれませんが、実際壁大で張られた見映えは素晴らしく、特に塗装をされた場合は木目がきれいに浮き立ち、「本物」の質感が表現できます。逆にプレーナー面に塗装を重くかけてしまうと「本物」なのか、「にせもの」なのかわからなくなってしまいます。小さなサンプルで見ると抵抗感があるかもしれませんが、「壁」になったときの見映え・耐久性は断然「粗面」の方が良いのです。日本人は旧来、木を「きれいに仕上げる」ということが非常に尊重され、それは「技術の高さ」とされてきました。その一方で、「自然素材」という「不定形・不規則」なものとの付き合いきれずに、より簡便な方法として「新建材、工業製品」が広まったのではないでしょうか。人による「技術の高さ」が置き去りにされて、「きれいな仕上げ」だけに特化したときに、「木目調」「木目風」の工業製品が生まれたように思います。「自然素材」を美しくする「技術の高さ」を尊ぶ一方で、その「自然さ」を受け入れ、楽しむ気持ちを大事にしたいものです。実際お施主様が「粗面」を気にいって外壁を購入した際、現場ですべてきれいにプレーナーをかけられてしまったという笑い話もあります。天然木は高い?!
本物の木というと「高い!」というイメージがあります。確かに「ウッド調」という「フェイク」よりも「本物」の方が値段は高いです。しかし自然素材を使うメリット-コストパフォーマンスの良さ=「割安感」は、その建物が建てられてからの「時間」が現実にしてくれます(時のデザイン参照)。その建物の10年後・20年後そして30年後を考えたとき、その間のメンテンスコスト・そして将来の資産価値-これは「本物」に勝るものはありません。また当ホームページの施工例を見てください。部分的な意匠に「本物」をはるだけでも、ぐっと外観が引き立ちます。これならそれほどコストを上げずに「木」を使うことができるのです。住宅資材の「高い」は「相場的」「相対的」なもの-その価値は「建物」として本当に発揮されるのです。「本皮製品」は「合成皮」製品より価格は高いし、「手間=メンテナンス」もかかります。でも時間と共にその商品に対する愛着、味わい、美しさは増していきます。住宅も同じように考えてみてはどうでしょうか。新築時から手間をかけ、やがて20年・30年後、本当に「想い」のつまった建物を完成させませんか?

「長く住み継いでいきたい」
美しく味わいのある経年変化
100年住宅、200年住宅、まさに今「長寿命」が注目されています。
では「長寿命」とはなんでしょう?
長く持っていること、長く住んでいたいこと、その両方でしょう。
物理的長寿命 それはきちんと維持が可能なこと、いわば部分的・全体的なメンテナンスが可能ということです。
心理的長寿命 それは長く住むほどに「愛着がわく」「住み継いでいきたくなる」ということです。
特別なデザイン、特別な施工方法が100年、200年維持可能でしょうか。古くなることが単なる劣化であったら住んでいたいと思うでしょうか。天然木の外観だからこそ、このふたつの条件を満たせるのです。
- ウイルウォールの約束3「長寿」について 詳しくはこちら
愛着がわく木の家は”心理的長寿命”の住まいです。
「木」の外観の最大の特徴、それは『経年美』。新築時の美しさから風雨にさらされシルバーグレーに日焼けしたエイジングの味わいへ。こんな楽しみ方ができるのも「木の外観」ならではです。そうして年月を経た意匠性は、その家が過ごした「時間」だけが可能にするオーナーだけのもの。そしてそれは建物への愛着にもつながるはず。「長持ち」とは「長く持っている満足感」があって初めて成立するのです。あなただけの「ビンテージハウス」を実現してください。
メンテナンスして、使い続けることができる。
天然木の家は、”物理的長寿命”の住まいです。
●エクステリア用材として使われるウエスタンレッドシダーのもつ耐候性に加え、防火薬剤の成分による更なる防腐性能。ウイル製品は天然木でありながら優れた耐久性を発揮します。
●形状は伝統的なラインナップだから安心です。メーカー独自のオリジナルの形状は生産していません。全て北米で何百年と続いている形状ばかり。ですから数年で型遅れになり、張替えのときには「全面張替え」しなくてはならない工業製品とは違うのです。
●天然木だから加工が容易。ウイル製品の基材である米杉サイディングは特別な工場設備・工場ラインから作られたものではありません。また木という素材のもつ特性からも、現場での加工が容易。部分補修などにも適しています。
●「色」のメンテナンスも長期的に可能です。下図にあるように、無塗装・塗装両面でのメンテナンスが可能。時のデザイン 経年変化について
通常建物の外観は、「新築時」が「100点満点」です。それが年を経るごとに「劣化」し、美観が無くなっていくというのが通例です。「古くなる」ことは「悪いこと」であり、「新品」であることが「良いこと」というのが当り前とされています。ところが「ウイルウォ-ル」の提唱する「美しさ」とは「時とともに増していく美観」です。つまり「古くなる」ごとに「価値が増していく」と考えています。ここに載せた写真は、築15年から20年以上を経過したウエスタンレッドシダーの建物です。(神奈川県・藤沢・技拓施工)日焼け・退色を重ねることによって、新築時の茶系色から、シルバーグレーのアンティークな色合が実現しています。この風合いは、どんなに優れた技術・製品をもっても「新品」では手にはいらない、まさしく「時」だけが可能にするデザインなのです。メンテナンスを含め、建物のオーナーの外観に対する「こだわり」「愛着」があったからこそ実現した「ビンテージハウス」といっても良いでしょう。そしてこれらの外観は、その街並みに自然の味わいを加える「社会の財産」といっても良いのではないでしょうか。京都・金沢・倉敷など、日本の歴史的建造物として「木」の「経年美」は、まだ残っています。それはそこを訪れる人、住まう人を癒す、街の財産です。しかしながら、戦後の防火規制、建築の過密化により、「木」を使うことは不可能となり、日本の街からこの「経年美」は失われていきました。我々が「ウイルウォール」に込めた思いは、まさにこの「木の街並み」を「現代に則した機能を付加して」「復活させよう」ということなのです。
また欧米を見てみると、この経年変化を大事にする習慣がまだ根強く残っています。右の写真はとある雑誌に掲載されていたニューヨーク・ロングビーチ・イーストハンプトンのサマーハウスです。著名な映画俳優・監督・文化人が軒を連ねるこのエリアには、このような築50年を超える木の外壁の建物が今だに現役で残っています。
「スローハウス」-住宅を大量消費・大量廃棄する時代は終わりました。ひとつの建物を慈しみ、徐々にオーナーなりの完成を目指していく。 「古くなること」が「楽しくなる」「楽しみになる」-そんな「時のデザイン」を提案していこうと我々は考えています。木はメンテナンスが大変?
木製製品というと、すぐ「メンテナンスが大変!」と思われるかもしれません。しかし木製製品の本当のメリットは、実はこの「メンテンスができる!」ということなのです。そして一方で、モルタル・窯業系などの外装材が、「メンテンス不要」ということは有り得ません。必ず長い期間の中でメンテナンスが必要な時が来ます。しかし、その時にはたして「メンテナンスが可能かどうか」がもっとも重要なポイントなのです。例えば複色のセメントサイディングは色落ちをしたら、単色に塗るしかありません。また例えば新築10年後に部分補修が必要になった時、同じ柄が商品として残っていなければ部分補修は不可能です。そしてモルタルの塗り替えは、壁だけが極めて鮮やかに修復されても、古くなった窓・屋根・雨樋などと意匠が合わないこともあります。一方「木」であれば、極めて単純な施工方法で部分的な補修が可能です。塗装に関しても、好みによって「無塗装のまま」「塗装>塗り替え」「塗装>塗り替えずに退色を楽しむ」-様々な方法をとることが可能です。特別な器具・技術は要りません。そして天然木そのものの見映えは、古くなった建物にも変わらずに「馴染み」、決して不自然な意匠にはなりません。もちろん天然素材特有の「ワレ」「ソリ」などについては、メンテンスが必要ですが、これはリードタイムの差こそあれ、他の建材でも起こりうることなのです。(ウイルウォールに使用されているウエスタンレッドシダーは比重0.37と他の樹種に比べて柔らかく、それゆえ狂い・割れが起こりにくい、外壁に適した木と言われています。実際北米の高級住宅では、部分補修をしながら50年・60年[ものによっては100年近くまで!]と残っている建物も数多くあります。)出来るだけ平易な方法で手を加え続けることによって、何十年後に、その年月の積み重ねだけが可能にする建物の外観が完成する-このコンセプトは「半永続的にメンテナンスができる」-「木」だからこそ可能な世界なのです。マンションに住んでいるかたは、毎月必ず「管理料」という「メンテナンスコスト」を払っています。住宅もこの「メンテナンス」をきちんと理解することによって、「財産として残る建物」を作られてはいかがでしょうか?
商品特性事項・ウイルウォールでの各取得認定事項
ウイルウォールは「準防火構造」「防火構造」「準耐火構造45分」「準耐火構造60分」の国土交通省認定を受けています。天然木に防火機能を加えた認定商品「ウイルウォール」薬剤処理をしていない米杉サイディングが「ナチュレウォール」です。どちらも厳選された天然木をベースとしています。防火規制延焼ラインの有無によって使い分けが可能です。

※ウイルウォールの「ハイパー防火構造認定」「ハイパー準防火構造認定」は、チャネルオリジナルの呼称です。
軸組:QP020BE-9122
枠組:QP020BE-9123
軸組:PC030BE-0059
枠組:PC030BE-0066
軸組:QF045BE-0107
枠組:QF045BE-0179
軸組:QF060BE-0178
軸組:PC030BE-0450
株式会社アキレス取得
PC030BE-0528
ウイルウォールの仕様「自然素材住宅のための防火構造・準防火構造」
グラスウール・ロックウール不要、天然素材の断熱材(羊毛など)が使用可能な防火構造
部屋内の石膏ボードが不要、インテリアの仕上げに木がそのまま使える防火構造
外壁の仕様は外壁・躯体材・断熱材・防水シート・部屋内側のボードで構成されています。外壁構造の認定はこの全てが一対となって認められていますので、これ以外の仕様(基準法に告示・例示されていない仕様含む)は原則使えません。よって「断熱材を自然素材をベースにしたものを使いたい」「部屋内に石膏ボードを使いたくない」などのアイデアについて(木製でなくても)外壁材そのものが対応できていないことも多くありました。今回の「ハイパー防火構造認定」はウイルT&Gパネル・T&Gパネルクリア・T&Gクリアスクウェアを用いて、そうした課題の解決を可能にしたのです。ウイルウォールそのものの防火性能だからこそ実現した「自然素材住宅のための防火構造・準防火構造」です。
商品ラインアップ
T&G Panel
T&Gパネル¥8,200~税抜/㎡
18mm*128mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥19,000/㎡(税抜)
準耐火45分・60分 ¥20,000/㎡(税抜) - ナチュレウォール
未防火処理商品 ¥8,200/㎡(税抜) - ハイパー防火構造認定/準耐火構造認定60分
- 無料お見積依頼
T&G Panel Clear
T&Gパネルクリア¥16,200~税抜/㎡
18mm*128mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥25,000/㎡(税抜)
準耐火45分・60分 ¥29,500/㎡(税抜) - ナチュレウォール
未防火処理商品 ¥16,200/㎡(税抜) - ハイパー防火構造認定/準耐火構造認定60分
- 無料お見積依頼
T&G Clear Square
T&Gクリアスクウェア¥17,000~税抜/㎡
18mm*128mm*3F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥27,000/㎡(税抜)
準耐火45分・60分 ¥30,500/㎡(税抜) - ナチュレウォール NEW!
未防火処理商品 ¥17,000/㎡(税抜) - ハイパー防火構造認定/準耐火構造認定60分
- 無料お見積依頼
Bevel Knotty
ベベルノッティ¥6,500~税抜/㎡
18mm*156mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
¥18,000/㎡(税抜) - ナチュレウォール
¥6,500/㎡(税抜) - 準防火・防火構造
ハイパー準防火・防火構造 - 無料お見積依頼
Bevel Clear
ベベルクリア
ベベルサイディング節無(若干の小節含)
アーリーアメリカン調でしかもオールクリアの美しさ。
この厚みで防火構造取得はまさに世界レベルです。¥9,000~税抜/㎡
11mm*110mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
¥15,800/㎡(税抜) - ナチュレウォール
¥9,000/㎡(税抜) - 準防火・防火構造
- 無料お見積依頼
Channel Siding
チャネルサイディング¥7,000~税抜/㎡
18mm*166mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
¥19,000/㎡(税抜) - ナチュレウォール
¥7,000/㎡(税抜) - 準防火・防火構造
ハイパー準防火構造認定 - 無料お見積依頼
Free Board
フリーボード¥27,000~税抜/㎡
18mm*90mm~238mm*3F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥27,000/㎡(税抜)
18mm*働き巾90mm/138mm/187mm/238mm*3F-14F
準耐火45分・60分 ¥31,000/㎡(税抜)
18mm*働き巾90mm/138mm/187mm/238mm*3F-14F - 受注生産品
- ハイパー防火構造認定/準耐火構造認定60分
- 無料お見積依頼
Board and Batten
ボード&バテン¥26,000~税抜/㎡
ボード18mm*112mm*6F~14F バテン18mm*38mm*6F~14F
1フィートごとの乱尺- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥26,000/㎡(税抜)
準耐火45分・60分 ¥29,500/㎡(税抜)
ボード18mm*128mm*6F~14F
バテン18mm*38mm*6F~14F - –
- ハイパー準防火構造認定/耐火構造認定60分
- 無料お見積依頼
Single Panel
シングルパネル¥14,000~税抜/㎡
- ウイルウォール
準防火・防火構造 ¥25,000/㎡(税抜) - ナチュレウォール
¥14,000/㎡(税抜) - 防火構造は「エコ断熱認定」
シングルパネルの役物について
詳しくはPDFをご確認ください。 - 無料お見積依頼

- ウイル・ナチュレウォール 施工要領書(PDF)
- 施工要領書はこちらからダウンロードしてください。
- ウイルウォールの各種認定番号及び地域・建物使用区分
- 注意事項および免責事項、保証制度について
- (01)商品は天然木ですので下地にて完全防水して下さい。
(02)荒削りなラフ面(粗面)を表にして施工して下さい。主な理由は以下になります。
・ラフ面はプレーナー面に比べ表情が柔らかく自然であり、干割れが目立ち難く、塗装した場合、色落ちし難くムラも出難いため。
・プレーナー面は桟木の跡が残っている(防火処理の過程により)等。
(03)防腐性能の高い胴縁を使用した通気工法で施工して下さい。
(04)本商品は天然木ですので、軽微な割れ、曲がり、節抜けは、天然木の特性上避けがたい点につき、クレームの対象となりません。
施工前にそういった部分を除去してから取り付けて下さい。
(05)本商品の長さは3尺から14尺まで(一尺ごと)の乱尺が基本となります。施工の際は継ぎ目を揃えずに乱張りして下さい。
(06)ウイルウォールは、防火薬剤処理と乾燥工程上生じる材の伸縮による、材厚+-1mm・材巾+-2mm程度の仕上り寸法のバラツキを製品許容と
しております。予めご了承ください。また、正確な割り付けが必要な場合は事前にご相談ください。
(07)米杉からの「灰汁」や多めに入り過ぎた不要の防火薬剤が、木口及び材表面から析出することがあります。
1.金属・モルタル等に付着し放置しておきますと、汚れ・腐食等を生じさせる場合がありますので、下記の点にご注意下さい。
・下端の納め、および開口部上端の納めは、腐食には比較的強い(汚れは付きますステンレス製の水切りをご使用下さい。
特にガルバリウム鋼板とは物性的に相性が悪く腐食させる可能性が高いので、ご使用はお避け下さい。
・モルタルなど他部材との併用の場合は、見切り部に十分な幅の水切りを使用するか1階部に木部、2階部にモルタルなどの工夫をして下さい。
駐車場上部でのご使用の際も上記事項をご留意の上デザインを決定して下さい。
2.上記析出現象は、多湿の環境下において起こり易い傾向にあります。
・雨がかりのない外部、室内等での発生の際は、初期段階において水拭き等で拭き取ることが可能です。
・析出後の乾燥状態においては、材表面が白化する場合がございます。こちらも同様に拭き取ることが可能です。
なお、本現象は、主に施工初期段階での現象であり、経年と共に落ち着いて参ります。
また、防火性能には影響ございませんので、ご安心ください。
(08)釘は防錆スクリュー釘(ステンレススクリュー釘)をご使用下さい。
(09)米杉を素材とした本商品は、サネ部分等が破損しやすいので、現場での取り扱いには十分ご注意下さい。
(10)ウイルウォールはナチュレウォールに比べ薬剤処理されている関係で表面の色が濃いため、同面での貼り合わせはお避け下さい。
また、通常の環境下ではウイルウォールはナチュレウォールに比べゆっくりと退色します。
(11)塗装にあたっては推奨塗料を必ずお使い下さい。
また、ウイルウォールは、ナチュレウォールに比べ薬剤処理されている関係で塗料の色落ちが早いのでご注意下さい。
(12)有効面積の15パーセントを歩留まりとして加えて、積算して下さい。WILL WALL/WILL ROOF 免責事項
●当社の「施工要領」に従わない施工方法、施工内容をとられた場合
●弊社の製品以外の部材の不具合により発生した事故
●入居者(管理人を含む)または第三者による維持管理不行き届き、ならびに故意・過失により不具合が生じた場合
●外壁・屋根工事完了後の増改築や補修、あるいは設備機器等の取付け工事で発生した不具合
●建物自体の変形や変位によって生じた不具合
●初期の損傷、ないしは不具合を長期間放置したために生じた拡大損傷
●塗装工事にともなう不具合
●外壁・屋根工事完了時点で実用化された技術では予測することが不可能な現象が原因で生じた不具合
●製品の経年変化による汚れ、変色、軽微なワレ、欠けなど
●特殊環境地域による損傷
●地震・台風・火事・爆発・水害・地盤変動・土砂崩れ等の天災地変、災害による場合ご発注の際は在庫状況をご確認下さい。また予告なしに商品を廃番にすることがありますので、ご了承下さい。
ウイルウォールの保証制度について
当商品は「定められた施工方法」(施工要領書をご覧下さい)を遵守していただく限りにおいて、
「腐れ・かびを伴う腐れ」についての「10年保証」をさせていただきます。また「製造物責任(PL)」に係わる保証もついております。
ただし、これには当社の発行する「認定プレート」が建築物に付けられていることが、必ず必要です。
当社発行の出荷証明書及び認定プレートがないものについては、保証いたしかねますのでご了承ください。
「認定プレート」は施工完了後、所定の書式により、当社へ御報告いただいた方にのみ発行いたします。
NOTICE:[裏当てなし]で「外壁」として使用できる木製サイディング(構造認定商品)は、ウイルウォールだけです。
「裏当て=不燃ボードなど」を要求する商品、その他類似品にご注意下さい。
ウイルウォールはチャネルオリジナル社の登録商標です。類似した商品名にご注意下さい。 - 品質管理・試験結果・化学物質等安全データシート
ウイルウォールの品質管理
弊社の品質管理は以下のポイントで行われています。
● 薬剤そのものの品質管理
● 生産プロセスでの運搬・流通管理(他商品の誤納入防止策)
● 抜き打ちテストによる性能管理(外壁関連防火性能)
● 実際に使用される状態での防火性能管理(防火材料関連)
● 万が一の事故に備えた出荷履歴・記録による保険体制
以上の管理体制により、防火木材として安全な商品を市場にお届けする努力をしております。製品の背景ならびに基本体制
当該商品の生産は Verdant Wood Technology 社の傘下企業であるCHEMCO社(ワシントン州・米国)にて行われています。(弊社との資本提携会社)この会社は防火処理木材の会社としては30年以上の歴史をもち、特にエクステリア用の防火処理会社としては北米でトップの性能を誇ります。
アメリカ西海岸における木製屋根材の防火処理会社としてはシェアの60%以上をもち、軍用施設・公共施設などでの実績も数多くある会社です。特にその技術は、UL790における「10年間の屋外暴露試験」に北米で唯一合格している点や、各種ASTMの試験、軍用施設のための防火試験などにも合格しています。
また薬剤そのものも他社から流用する「加工会社」というわけではなく、自社内で独自のものを精製する「薬品会社」としての機能も併せ持ちます。 この技術・薬剤を転用したものが当該商品であり、防火処理については100%この会社の敷地内で行われています。(入出荷についても弊社のカナダ法人にて管理されています)品質管理マニュアルによる管理契約
これは薬剤の品質そのものから、加工処理のプロセス・工場内での運搬経路含めた管理マニュアルになります。また北米における手法として、自社内管理に留まらず、第三者機関による定期的な検査もこれは含みます。弊社としてはまずはこれが基本として加工契約を結んでいます。
また、工場外に出荷された後、「まがい物」の混入を防ぐため日本語の製品ラベルが全て敷地内で取り付けられ、日本への入荷まで書面によるプロセス管理がされています。防火外壁構造としての「抜き打ち」テスト
「外壁構造」の品質管理として、出荷された製品についての性能を確認するため加工会社に予告することなく、抜き打ちで防火試験を行います。これにより試験性能と、流通商品の性能誤差がないかを確認しています。ウイルウォール「ベベルノッティ」抜き打ちテスト試験データ
ウイルウォール「ベベルノッティ」の裏面石膏ボード部分の時間経過に応じた、表面温度の変化を表しています。30分後の部屋内側壁面の最高温度は107℃であることを示しています。規定値は約220度前後であり、結果としてその半分。もちろん燃えぬけや、炎がでることはありません。※n/a=機器不良による計測不能
※色分けした数字はこの図の示す通り、センサー取り付け位置を示しています。品質管理マニュアルによる管理契約
現在のコンカロリメーター試験は0.01m2での性能試験ですが、天然木特有の質量誤差に対する安全性の検証として約1m2パネルによる発熱性試験(ICAL試験)を実施し性能を確認しています。
※ ICAL試験とは 当該材料において1mx1mの壁を作り、放熱板にて全面を燃焼します。下記の杉板燃焼試験において、どの程度の温度かを理解していただけます。杉板節有り ICAL試験 未処理・通常の杉板において、ICAL試験を行いました。(10分間)2分程度で一気に燃え上がります。
ウイルウォールT&G ICAL試験
ウイルウォールT&Gパネル節有り・面取り有り(各種外壁構造認定・準不燃材料認定)のICAL試験において20分間の不燃材料レベルの性能が確認されています。杉板節有り ウイルウォールT&Gパネル節有り ICAL試験結果
公的評議会によるサンプル試験
防火材料団体評議会の「防火材料の試験方法検証」において、任意に抜き取った当該商品(節有チャネルサイデイング)にて「ICAL」「SBI」試験を実施(準不燃材料)、性能の確認をされています。(建築研究所にて実施)認定プレート・保険体制による2重の消費者保護
日本国内での誤使用、また明らかな商品瑕疵などに対応するべく、出荷記録を現場ごとに管理。現場名・住所・施工会社・販売会社・出荷数量を記録し、3枚複写の「出荷証明書」を発行。弊社・各顧客が1枚ずつ保管するとともに、全ての現場に独自のIDナンバーを入れた認定プレートを郵送しています。この金属プレートが弊社の商品を使用している「証明」となります。と同時に、不慮の事態に対応するべく損害賠償保険をかけ、消費者保護を徹底する体制をとっています。要 約ケミコウォールを検体として、OECD化学物質毒性試験指針(1981)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験を行なった。検体粉砕物をウサギ3匹の無傷及び有傷皮膚に4時間閉鎖貼付した結果、除去後1時間に1例の無傷皮膚を除くすべての適用部位で非常に軽度な紅斑が見られたが、48時間までに消失した。
Federal Register(1972)に準拠して求めた一次刺激性インデックス(P.I.I.)は0.3となり、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、検体は「弱い刺激物」の範疇に入るものと評価された。マウスを用いた急性経口毒性試験
ウイルウォールを検体として、雌マウスを用いた急性経口毒性試験(限度試験)を行った。試験群には2,000mg/kgの用量の検体を、対照群には溶媒対照として注射用水を雌マウスに単回経口投与し、14日間観察を行った。その結果、観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。このことから、検体のマウスにおける単回経口投与によるLD50値は、雌では2,000mg/kg以上であるものと考えられた。
依頼者チャネルオリジナル株式会社検体ウイルウォール試験実施期間平成16年2月24~平成16年4月6日試験実施場所財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所 東京都多摩市永山6丁目11番10号試験責任者財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所 安全性試験部 安全性試験課 勝田 真一試験実施者嶋崎 智子 永井 武 深井 純 川本 康晴1 試験目的
検体について、雄マウスにおける急性経口毒性を調べる2 検体
ウイルウォール
なお、検体は防火処理済の木材の粉末(木くず状)として依頼者から提供された。3 試験液の調製
粉砕器を用いて検体を粉砕し、目開き150μmのふるいを通過させた。これを注射用水で懸濁して100mg/mLの試験液を調製した。4 試験動物
5週齢のICR系雌マウスを日本エスエルシー株式会社から購入し、約1週間の予備飼育を行って一般状態に異常のないことを確認した後、試験に使用した。試験動物はポリカーボネート製ゲージに各5匹収容し、室温23±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室において飼育した。飼料[マウス,ラット用固型飼料;ラボMRストック,日本農産工業株式会社]及び飲料水(水道水)は自由に摂取させた。5 試験方法
試験群及び対照群ともにそれぞれ5匹を用いた。投与前に約4時間試験動物を絶食させた。体重を測定した後、試験群には試験液を検体投与量が2,000mg/kgになるように、胃ゾンデを用いて強制単回経口投与した(試験液の投与容量として20mL/kg)。対照群には20mL/kgの投与容量で注射用水を同様に投与した。
観察期間は14日間とし、投与日は頻回、翌日から1日1回の観察を行なった。投与後7及び14日に体重を測定し、t-検定により有意水準5%で群間の比較を行った。観察期間終了時に動物すべてを剖検した。6 試験結果
1) 死亡例 いずれの投与群においても、観察期間中に死亡例は認められなかった。
2) 一般状態 いずれの投与群においても、観察期間中に異常は見られなかった。
3) 体重変化 (表-1) 観察期間終了時の体重測定では、試験群は対照群と比べ体重値に差は見られなかった。
4) 剖検所見 観察期間終了時の剖検では、すべての試験動物に異常は見られなかった。表-1 体重変化投与群投与前投与後(日)714試験群24.8±1.2
(5)27.7±0.8
(5)30.2±1.6
(5)対照群24.7±1.1
(5)27.7±1.3
(5)30.2±1.4
(5)体重は平均値±標準偏差で表わした(単位:g)括弧内に動物数を示した。7 考察
検体について、雄マウスを用いた急性経口毒性試験(限度試験)を実施した。検体を2,000mg/kgの用量で単回経口投与した結果、観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。したがって、検体のマウスにおける単回経口投与によるLD50値は、雌では2,000mg/kg以上であるものと考えられた。8 参考文献
OECD Guidelines for the Testing of Chemicals 420(2001).OECD化学物質毒性試験指針に準拠 ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験
要 約ケミコウォールを検体として、OECD化学物質毒性試験指針(1981)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験を行なった。検体粉砕物をウサギ3匹の無傷及び有傷皮膚に4時間閉鎖貼付した結果、除去後1時間に1例の無傷皮膚を除くすべての適用部位で非常に軽度な紅斑が見られたが、48時間までに消失した。
Federal Register(1972)に準拠して求めた一次刺激性インデックス(P.I.I.)は0.3となり、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、検体は「弱い刺激物」の範疇に入るものと評価された。依頼者 チャネルオリジナル(株)検体 ケミコウォール(2002年よりウイルウォールと変更しています)試験実施期間 平成11年4月16日~平成11年5月24日試験実施場所 財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所 東京都多摩市永山6丁目11番10号試験担当責任者 財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所 安全性試験部 安全性試験課 佐藤 秀隆試験実施者 服部 秀樹 深井 純 嶋崎 智子 梅園 祥子 福田 祥子 西森 未来1 試験目的
検体について、OECD化学物質毒性試験指針(1981)に準拠し、ウサギにおける皮膚一次刺激性を調べる。2 検体
ケミコウォール (なお、依頼者からカンナくずが提供された。)3 試料の調製
粉砕器を用いて検体を粉砕し、目開き300μmのふるいにかけ、通過したものを試料とした。4 試験動物
日本白色種雄ウサギを北山ラベス株式会社から購入し、1週間以上の予備飼育を行なって一般状態に異常のないことを確認した後、3匹を試験に使用した。試験動物はFRP製ゲージに個別に収容し、室温22±2℃、照明時間12時間/日に設定した飼育室において飼育した。飼料はウサギ用固型飼料[CR-3,日本クレア株式会社]を制限給与(120g/日)し、飲料水は水道水を自由摂取させた。5 試験方法
各々の試験動物の体幹背部被毛を試験の約24時間前に剪毛した。
体重測定後、試験動物1匹につき、約6cm2の面積で4箇所を設定し、そのうち2箇所には真皮までは達しないように角化層にすり傷を付け(有傷皮膚)、他の2箇所を無処置(無傷皮膚)とした。
約2cm×3cmに裁断したガーゼパッチに試料0.3g*を均一に載せ、約0.5mLの精製水で湿潤させ、無傷及び有傷皮膚の各1箇所ずつに貼付した後、絆創膏(日局)で固定した。また、パッチが皮膚と接触するように、更にブレンダームサージカルテープ[スリーエムヘルスケア株式会社]で保持した。残りの無傷及び有傷皮膚は対照とした。
曝露時間は4時間とし、その後パッチを取り除き、曝露面を精製水で清拭した。除去後1,24,48及び72時間に観察を行い、表-1に従って刺激反応の採点を実施した。刺激反応が除去後72時間まで認められた場合は、14日を限度として反応が消失するまで観察を続けた。
また、Federal Register(1972)に準拠して、パッチ除去後1.24及び48時間の採点値を合計して6で除し、更に各試験動物の平均を算出して一次刺激性インデックス(P.I.I.)とし、表-2に示したDraize法の基準に基づき、検体の刺激性評価を行なった。
* 検体は非常に軽いため、OECD化学物質毒性試験指針(1981)で規定している0.5gでは過量なり、貼付困難であった。表-1 皮膚反応の評価 紅斑及び痂皮の形成 浮腫の形成 紅斑なし 0 浮腫なし 0 非常に軽度な紅斑
(かろうじて識別できる)1 非常に軽度な浮腫
(かろうじて識別できる)1 はっきりした紅斑 2 軽度浮腫
(はっきりした膨隆による明確な縁が識別できる)2 中等度ないし高度紅斑 3 中等度浮腫(約1mmの膨隆) 3 高度紅斑からわずかな痂皮の形成
(深部損傷まで)4* 高度浮腫
(1mm以上の膨隆と曝露範囲を超えた広がり)4 [最高点4]* 出血、潰瘍及び壊死は深部損傷として点数4に分類した。
[最高点4]表-2
一次刺激性インデックス(p.i.i.)の評価p.i.i. 評価 0~2.0 弱い刺激物 2.1~5.9 中等度の刺激物 6.0~8.0 強い刺激物 6 試験結果(表-3及び4)
除去後1時間に2例(試験動物及び)の無傷皮膚及び全例の有傷皮膚で非常に軽度な紅斑(点数1)が見られたが、48時間までに消失した。なお、1例()の有傷皮膚の紅斑はすり傷に限局していた。以上のことから、P.I.I.は0.3となった。表-3 試験動物の体重(試験開始時) 試験動物 体重(kg) <1> 3.43 <2> 3.36 <3> 3.30 表-4 皮膚反応の採点結果 観察時間
(時間)試験動物<1> 試験動物<2> 試験動物<3> 無傷 有傷 無傷 有傷 無傷 有傷 1 0/0 1*/0 1/0 1/0 1/0 1/0 24 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 1/0 48 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 72 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 0/0 結果は紅斑・痂皮/浮腫の順に示した。
*すり傷に限局して見られたことを示した。7 評価
検体について、OECD化学物質毒性試験指針(1981)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験を行なった。
その結果、除去後1時間に1例の無傷皮膚を除くすべての適用部位で非常に軽度な紅斑が見られたが、48時間までに消失した。Federal Register(1972)に準拠して求めた一次刺激性インデックス(P.I.I.)は0.3となり、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、検体は「弱い刺激物」の範疇に入るものと評価された。8 参考文献
・Federal Register (§191, December,1972).
・”Appraisal of the Safety of Chemicals in Foods,Drugs and Cosmetics”(1959)
The Association of Food and Drug Officials of The United States.化学物質等安全データシート MSDS(Material Safety Data Sheet)
- ウイルウォール・ウイルルーフの環境ひと口メモ
- ウイルウォール・ウイルルーフに使用されているウエスタンレッドシダーはカナダ産。その中でも正規の認証プロセスを経て、 伐採されたものだけを使用しています。ここではその森林がどのような形で管理されているかをご紹介します。
既存の森林を維持・生態系を壊さない
カナダに生息すると言われる14万種の植物や動物、無脊椎動物の3分の2は、森林に見ることができます。
林業会社は特定の森林再生を通して、生物多様性を実現しています。自生樹種の使用
伐採後に「異なる樹種」を植えません。全て「元の樹種」を植林します。30種以上の樹種を地域別に管理し、伐採された森林と同様の多様性を維持します。生態系を壊さない
生態系を14のゾーンに分け、気候や土壌により「木」「植物」「生物」に関する専門家の判断が下せる体制を敷き、管理を続けています。遺伝子組み換え種子は使わない
遺伝子操作・組み換えが行われた種子は使いません。種子・苗木共に天然の形質を維持していくことを重要としています。土壌保全のための最先端科学の導入
例え倒木・切り株でも植物・生物・動物を含めた生態系に必要な土壌を育成することが認識されています。単純に「伐採地をきれいに」という「人為的」な概念を超え、最先端の生物学・環境研究を通して、森林が維持されているのです。森林再生の義務化
森林再生とは、森林が伐採後にまた生まれることです。自然再生、植林、またはその両方を組み合わせることにより、再生が可能になります。迅速な森林再生
「迅速に行う事」を重要視しています。「将来的に行う」という曖昧さではなく、速やかな植林、森林再生を林業会社に義務づけています。特定の森林再生方法
州有地は、地元生態系に適した樹種を使用し、遅滞なく植林します。
【統計】BC州では、毎年200万本以上の苗木が伐採地や山火事・虫害の被害地に植えられています。森林再生実行のチェック
植林後の森林再生状況を監視し、適切な成長が進んでいるかのチェックが義務化されています。もし、新しい植林に失敗した場合、林業会社は再生が適切に進むまで植林を続けることが法的に定められています。
【統計】カナダ全土で、毎年平均650万本が伐採地に植えられています。
