WILL Telling -Vol.1-

チャネルオリジナルのコアコンテンツである「ウイルウォール」。
弊社が創立された経緯は「木の外観を社会に広める」ためであり、この防火木製外壁を開発することを目指したのが始まりです。
いわば、木の外観のベンチャー企業としてスタートを切りました。
そしてそれから24年間、毎年ほぼ1000棟以上に自然素材による建築の外観をお届けし、木の外観のパイオニアとして多くのお客様の住まい作りのお手伝いをさせていただいております。

商品に関しては、もちろん弊社社員から説明をしておりますが、改めてウイルウォールの魅力をお伝えできればと思い、本日より連載をスタートいたします。
「ウイルの完全解説版」として第4回に分けてお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

|ウイルウォールという商品名の由来

ウイルウォールとは天然木100%(ウエスタンレッドシダー、もしくは日本の杉材)を基材とし、特殊な防火処理を行うことで「裏あてなし」で各種防耐火構造認定を取得した木製の外壁材です。

そして、この商品名にあるウイル(WILL)には2つの意味が込められています。

①be willing to(〇〇したい!していこう!)という意味でのWILL
「建物の外観は社会の財産」をビジョンとする私達が、「木の外観を広めていく!」という意志を具現化する製品であること。そして、お客様の「規制があっても木の外観を実現させたい!」という意志を表しています。

②「未来・将来」を意味するWILL
新築時から時を経るにつれて表現される木の経年美を通した「心理的寿命」
そして、メンテナンスができる外壁として、
将来にわたりその街に残っていく建築=「物理的寿命」
この2つの「未来・将来」をWILLに込めています。

Photo by. Nacasa & Partners

つまり、この商品名が目指すビジョンは、レンガ風や木目調といった工業製品による、本物ではない建築ひいては街並みに、かつては日本にも存在した風合いや美しさを取り戻していきたい、という事なのです。
確かに反りや割れが見られる木の外壁は、メンテナンスなどの不安な点もあるかもしれません。しかし、歴史的な建造物から分かるように、「メンテナンスができる木の外壁」を使う事で長期的な建築の外観の維持が可能とも言えます。

それは「一個人の建築の好み、デザイン」の話ではありません。
弊社はそうした「長く使い続けることで初めて実現する、いわば時のデザイン」が、地域、街、そして社会全体の文化を成熟させ、それが環境への配慮、ひいては人との繋がり、コミュニティまで影響すると考えます。そしてそこに現代に適した安全性能が加わることで、より良い社会づくりへの貢献ができると信じています。

それが弊社の掲げる「Safety&Ecology(安全・安心と環境)」。
この理念を通じて全てのお取引様の付加価値向上と成長、そしてお施主様が建物を長く愛する社会の実現を目指しているのです。

|木の外壁で「延焼・類焼を防ぐ」ということ

木の外観を使用するためには、準防火地域などの規制のあるエリアにおいて「耐火・防火に関わる構造認定」を国が定める厳しい試験に通らなくてはいけません。火災の3~4割は放火とも言われる状況を鑑みると、外部からの燃え広がりを防ぐことができてこそ、「Safety&Ecology」、つまり「防火」という安全と、自然素材による街並みという「環境」が確立されると言えます。

ウイルウォールは初期開発の段階から、「天然木100%」「不燃材などの裏あてをしない」「外壁そのものに着火させない」ことにこだわりを持っていたため、この各種防耐火構造認定を取得するには、相応の壁が待ち受けていました。

続きはVol.2にて、弊社が長年挑んできた認定試験の歩みについてお話します。