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各種自然素材の紹介や住まい方を提案します

チャネル通信 第42回

現場名:スキップするトンネルハウス
第2回日本エコハウス大賞2016 最優秀大賞受賞!









 
仙台市内を流れる広瀬川の河岸段丘の途中、急斜面の森を背負う敷地に建つ住宅。
この住宅は地形のコンテクストに従って床面がスキップする断面となっている。

そのため、南側の土間は地面に近い気持ち良さ、北側の一段高くなった床は森の緑を取り込むことができる。
この住宅を計画するにあたって実現したかったのは、エネルギーのエコと素材のエコである。

エネルギー消費を少なくするために建物の外皮性能を上げ、全館をエアコン1台暖房できるくらいの性能があるが、冬季は日射を可能な限り取り込み暖房負荷を低くすることを試みた。

敷地は南を向いているが、古くからの敷地割のせいで間口が狭い。
南面からの日射を最大化するために、構造的工夫によって建物間口のほぼ全面を開口としている。
この開口には高性能な木製サッシを設置した。

この窓から入る日射は、土間に貼られた天然スレートで集熱、蓄熱され、
さらに吹抜けの土壁は近くの川で採れた土を厚みを持たせて塗ったもので、冬の低い日射を受けて蓄熱する。

南北面にはほとんど壁がないため、夏季はトンネル状の内部空間を川から山へ登る風が通り抜ける。

建物に使われる素材は、外壁のガルバリウム鋼板と樹脂製のサッシ、ガラスを除けばほとんどが自然素材を使用している。

断熱材も古紙をリサイクルしたセルロースファイバーとウッドファイバーを使っている。
高気密高断熱と自然素材は両立しないと言う声が未だにあるが、両立可能であるという事を証明したかった。
この住宅では化粧のための仕上げを極力排除している。

室内の壁は、本来外壁下地となる構造用面材を真壁で構造兼仕上げとしており、天井も構造用合板そのまま。
伝統的木組みによる柱や梁はほとんどが露わしで、目に見えるもの全てが構造的に意味を持っていると言える。
今どきの家の大半は、構造の上に好きな仕上げを貼付けるハリボテと言えるが、これはそう言ったハリボテイズムに対するアンチテーゼでもある。

環境負荷と言うと生活する上での冷暖房や給湯などのエネルギーばかりが取沙汰されるが、それと同時に、建設時や廃棄時の環境負荷も減らすために、可能な限り自然素材やリサイクルできる素材、土に還る素材を使った。

■建築概要
用途:一般住宅
建築場所:宮城県仙台市
建築面積:49.46㎡(14.94坪)
延床面積:76.83㎡(23.21坪)
構造:木造在来工法
階数:2階
竣工時期:2016年4月

■ご採用商品
外壁:ウイルウォール T&Gパネルクリアスクウェア
窓:木製サッシ キュレイショナー
目地シート:ウートップTrio
スルプース積層パネル
玄関ドア:レッドシダーパネリング

■設計
社名:設計島建築事務所 http://www.d1.dion.ne.jp/~kmiu/
住所:宮城県仙台市青葉区八幡5丁目6-13
電話:022-233-6020
FAX :022-233-6020
施工:分離発注方式

第2回日本エコハウス大賞2016 最優秀大賞受賞!

2016年10月27日(木)東京ビッグサイトジャパンホームショーにて行われた
第2回日本エコハウス大賞2016審査会でグランプリは、設計島建築事務所に決定しました。おめでとうございます!

2016年10月27日発表第2回日本エコハウス大賞2016 大賞受賞!