CHANNEL ORIGINAL

各種自然素材の紹介や住まい方を提案します

チャネル通信 第24回

現場名:周辺環境及び家族形態から導かれた住宅「OGAKI▲HOUSE」










 

設計ご担当の佐々木様より、最初に図面をみせていただいたとき、どんな建物になるかとてもわくわくしたのを覚えています。
全面の天然木貼り、外観の形状、色のこだわり・・・足場が取れるまで、楽しみにしていました。
完成より、一年後改めて見に行きましたが、まわりの風景や建物に良く溶け込んでる住宅です。これからの経年変化がとても楽しみです。

建築家の思い
敷地の北側2mの位置にご両親宅が隣接している。そのためご両親宅への採光と視界の広がりを極力遮らない建築ヴォリュームの検討から始めた。結果ヴォリュームの両端部を極力低く抑えることでそれに応じることとした。24-03
次にこの地域特有の季節風「伊吹おろし」が敷地西側から吹くことから、冬季の熱損失を抑えるために屋根を地面近くまで延ばし、冷風を壁面で「受け止める」ことなく建築上部で「受け流す」断面形状とした。

天井の低い部分は外部倉庫や子供寝室(足元側)として計画し天井高さに合わせた使い方を提案している。

また市街地に住宅が増えると同時に街路に緑が増えていけばと考え道路側の屋根面を緑化をしている(現在生育中)。建物の東西面は上記の季節風を考慮して100mmの吹付け断熱を施した「屋根」で構成し、南北面は開口部からの熱損失や熱伝導を抑えるために開口のない「壁」で構成している。

内部は居室と交互に中庭を配置し、内外が混在した空気となっている。

中庭にはそれぞれ異なる機能を持たせており、例えば、ガーデン3は三角断面の中央に集まった熱を外部に排出する仕組みになっている。(温度差換気と煙突効果による空気の流れを利用)

建築ヴォリュームは主に外部条件から導かれているが、内部空間は要望に上げられていた「家族のコミュニケーション」と「4人姉妹の暮らし方」を中心に計画を行っている。24-0724-06

例えば、子供の帰宅を出迎えるエントランスと対面のキッチン、常時交換可能な就寝スペース、姉妹で共有するラウンジ、声や空気が繋がるルーバー床、水遊び用プールなどである。

OGAKI▲HOUSEは「周辺環境(外)」と「家族のコミュニケーション(内)」という不可視なものによって導かれた住宅である。

■建築概要
現場名:OGAKI▲HOUSE
用途:一般住宅
建築場所:岐阜県
敷地面積:130.64平米(39.46坪)
延床面積:108.90平米(32.88坪)
構造:木造在来工法
階数:2階
構造設計:正木構造研究所
写真家:矢野紀行
施工:玉田建設株式会社
竣工時期:2010年 7月

■ご採用商品
外装:ウイルウォールチャネルサイディング(節有り)