JIA日本建築家協会 優秀建築選2009選定物件『お結び』









敷地周辺は住宅街ですが、昔牧場があったというお話を聞きました。今でも坂が多く、東に見える公園も緩やかな坂となって芝生で覆われ、昔このあたりに山があったことが想像できるような街です。

敷地もまた3mほどの高低差があるため周囲の家は急な階段を上り街を見下ろすように建ち、危険であり人と街とがバラバラになってしまっていると感じました。

東側の隣地の高さが敷地地盤よりも低く、西側の隣地は元の高さでつながっていたため、敷地を段々畑のようにし真ん中の地盤を東側の隣地とつながる高さまで落としました。

それによりもともとの地形を残し、家と街・人と街とが適度な距離を保つ住まいとなりました。

デザイナーの思い
敷地に大きな高低差があるということは不便を感じることも多く、また住宅街ではプライバシーも必要となります。
しかし、大きな擁壁の上に家を建て街と距離を離し、駐車場をコンクリートで覆いつくすのではなく、街が残すもともとの土地の形や特性を生かし、あるべき姿をつくることで、住む人の生活風景や家が街並を豊かにし、また街が人の暮らしや建物に豊かさを与えてくれるのではないかということを考え設計をした住宅です。

■建築概要
現場名:お結び
建築場所:愛知県
用途:専用住宅(木造2階建)■ご採用商品
外装:ウイルウォールT&Gパネル(節有)
商品詳細
室内フロアー:床暖対応チェリー(オイル仕上げ)
チェリー(オイル仕上げ)
タモ(オイル仕上げ)
内装パネリング:レッドシダーパネリング(クリアグレード)



[/flexitem]
[/flexbox]