第100回 施工例レポート

『自然素材を用いた、五感で愉しむ豊かな空間造り』

 

雄大な岩手山の裾野に広がる、岩手県盛岡市。
県庁や市役所など多くの人が行き交う中心市街地のなかに、プライバシーを守りながら光や風を感じられるモデルハウスがあります。

建築を手がけられたのは、不動産仲介から設計・施工を行うHAUS様。盛岡市を中心に、敷地の特徴を最大限に活かした家づくりを行われています。色彩、照明、天井高など細部にまでこだわられた高い意匠性を保ちながら、温度や湿度、手触りや匂いといった目に見えないものも大切に、自然素材を積極的に採用された設計が特徴的です。

家づくりへの想いが体現された今回のモデルハウスは、間口約7m・奥行き30mの細長い敷地、とまさにHAUS様ならではの立地と言えます。

-細長い敷地の特徴である開口のとりづらさを解消する、設計デザイン。

モデルハウスの中心部には、屋久島地杉でベンチを作った大きな中庭が広がります。リビングとキッチンダイニングの間にあり、どちらからもアクセスが可能。ベンチにごろんと寝転がれば、街の喧騒が遠くに感じられるようです。中庭を囲むように設けられているのはノルド社の木製サッシ。2階へと連なる大開口ながらも、熱損失が少なく結露を防ぐ性能を有しているため、明るく、温度が一定に保たれた快適さを室内にもたらしてくれます。

-心地よさへのこだわりが随所に、さまざまな自然素材が織りなす室内。

1階と2階のフロアには、北海道産タモのフローリングを採用いただきました。150巾という幅の広さからタモ特有のはっきりとした木目が落ち着いた表情となり、周りの素材とも調和した一体感のあるデザインに。無垢床ならではの優しい踏み心地と暖かさに心まで落ち着きます。

造作キッチンやホール脇収納の面材には、斬新ながらも高級感のある北海道産ナラのスリッドパネル。2階のライブラリースペースにはホワイトオークのヘリンボーン。各所にアクセントを設け、家族それぞれが思い思いに過ごすことができる空間が演出されています。

家の随所で感じられる木の温もりや匂い。
自然素材に溢れる空間は私たちの生活に癒しや喜びを与えてくれることでしょう。

制約に縛られがちな変形地でも、細やかなプランニングによって豊かな生活空間となった当建築。訪れた方が、HAUS様のコンセプトである『思いを共にしてできるデザイン』を体感いただける場所となっています。(Yano)


▪建築概要
所在地 :岩手県盛岡市
竣工年月:2021年11月
構造  :木造2階建て
延床面積:182.79㎡(55.29坪)
敷地面積:215.38㎡(65.15坪)
間取り : 3LDK+ライブラリースペース

▪採用商品
屋久島地杉 デッキ(中庭)
屋久島地杉 ルーバー(外構、中庭)
北海道産タモ フローリング150巾(床)
北海道産タモ フリーボード(階段、手すり)
北海道産ナラ スリッドパネル(キッチン・ホール脇収納面材、洗面台化粧)
ホワイトオーク ヘリンボーンフローリング(2階ライブラリースペース)
オークパネリング(ベッドルーム天井)
モールテックス(キッチンフロア、浴室天井)
ノルド社木製サッシ、玄関ドア

▪会社情報
株式会社HAUS(HP
岩手県盛岡市中屋敷町7-35