ウッドファミリー フローリング製作工場見学
2020年9月7日(月) 、グループ会社であるウッドファミリー株式会社の工場見学を行いました。
ウッドファミリーは、チャネルオリジナルで扱っている北海道産フローリングシリーズの製作工場です。
工場見学には、翌日予定している「広葉樹シンポジウム」の講師としてお招きした森林ジャーナリスト、田中淳夫氏と共に伺いました。シンポジウムについては次の記事にてご紹介いたします。
工場の敷地はとても広く、中にいくつかの作業場、倉庫が建っています。敷地の真裏には津軽海峡が広がっていて、見晴らしが良いときは青森まで見えるそう。
この広大な海の風、そしてここ知内町の風をあて、ゆっくりと材を寝かせるのです。
建物は木サイディングのものが多く、風景にもマッチ。風に当てられ良い具合に経年変化しており、とても味がありお洒落だと感じました。
ウッドファミリーの岡田社長に製作工程を説明していただきながら、それぞれの工程を行う場所を見学。この滞在中は連続して快晴となり、北海道ながら本州より猛暑に感じるほど。工場の皆さんは汗だくになりながら作業を進めており、こちらが伺うと笑顔で親切にご対応くださいました。
こちらは製材所から入荷した原板を受け入れる場所。写真は作業工程へ進んだばかりなので材がありませんが、ここで風を当てながら保管します。
原板積み作業中。長さを揃えて木裏を上にし、20~25段を目安に桟積みしていきます。
桟積みされた材はこうして自然乾燥させます。乾燥期間は時期によって調整します。
自然乾燥後、含水率が30%以下になったことを確認の上、人工乾燥庫へ投入。木屑焚きのバイオマスボイラーを使います。ここで使用する燃料は粉砕された抜根や端材など全て木質系。化石燃料は使いません。
人工乾燥が終わったら、乾燥原板倉庫にて養生します。養生後の乾燥原板を加工工場に移動し、割れ、曲がり、反りなどの欠点を除去していきます。そして長さを揃え切断し100mmごとに揃え置きします。
一次加工でサンダー仕上げの状態に。この時厚み決めをします。
その後二次加工で雄実、雌実のサイドマッチと裏溝の加工を施します。この時点で一定以上の大きさの節や変色、加工不良のものがあれば除去されます。
残されたもので必要な材があれば節のパテ処理をし、乾燥させます。
三次加工では表面をサンダー仕上げし、ここで厚みを15.0mmに決めます。
そして四次加工で材の両端にエンドマッチ加工を施します。
必要であれば塗装・拭き上げ・乾燥をし、一枚一枚目視で検品を行います。専用段ボールに丁寧に梱包したあと、出荷まで倉庫で大切に保管します。
弊社の北海道産フローリングシリーズはこのように多くの工程を踏んで、一つ一つ丁寧に作られています。こういった実作業を知ると、商品がより愛おしく感じ、大切にしたくなりますね。
このように、普段使っているフローリングはどのように作られているのか、どんな木をつかっているのかなどを多くの方に知って欲しい。という気持ちを込め、ウッドファミリーとの合同製作で新しく北海道フローリングに特化したカタログを作成いたしました。
工場はもちろん、北海道の自然にも触れ、木、森、海、自然への想いを込めた一冊の本のようなカタログに仕上がりました。
こちらではフローリングの製作工程を更に詳しくイラストで表現。このイラストが親しみやすいと好評です。
その他各フローリングの特徴、愛称など、是非こちらのカタログにてご覧いただけますと幸いです。
現状HPのサンプル・カタログ請求フォームに選択欄を設けられていないため『その他』もしくは『コメント欄』にご記入いただくか、各営業までご連絡いただきますようお願いいたします。
おかげ様で既にご覧になってくださったお客様には大変好評をいただいております。
このカタログがきっかけで、北海道産の広葉樹フローリングが多くの方に使われ、日本中にあたたかい木の空間が広がっていくことを願っています。