UNILUX施工レポート-2022/2

住宅の温熱環境において要となる開口部。YKK APが2021年に実施した検証*¹では平成25年省エネルギー基準に準拠した住戸にて、冬に窓から外に流出する熱の割合約50%・夏に窓から流入する熱の割合は約74%と、近年においてもなお窓を介して熱が大量に出入りしていることが分かりました。

しかし最近では、新築住宅の省エネルギー基準義務化にむけての動きや、環境問題に対す る社会の高い注目度から、国内でも高性能な住宅への関心が高まりつつあると感じています。一般社団法人日本サッシ協会が2019年に実施した住宅建材使用調査*²によると、国内のアルミサッシ使用率が減少する一方、樹脂サッシ使用率は22.3%と増加傾向にあり今後さらにこういった需要が拡大していくことが予想できます。

弊社で展開しているトリプルガラス構造・高性能樹脂サッシUNILUXにおきましても、高い断熱性能を望まれるお施主様や実務者様より、年々お問い合わせやご採用を頂ける機会が増えております。
現に今年の2月には、本商品をご採用いただいた二件の施工現場に立ち会わせていただきました。ヨーロッパ型サッシのUNILUXは、現場における施工精度や納まりの厳守が重要であり、それによって数値では表せられない性能の優劣が決まります。本レポートではUNILUXの魅力とあわせ、現場での施工過程についても皆さまにお伝えできればと思います。

*¹参照:YKK AP「樹脂窓のチカラ」
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products_window/madokoto/power/

*²参照:「2021年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要」
https://www.jsma.or.jp/Portals/0/images/statistics/pdf/chousagaiyou2103.pdf

UNILUXで叶える、将来を見据えた省エネルギー住宅

神奈川県南足柄市。山や田んぼが広がるのどかな現場に、UNILUX(IsoPlus)を 全18枚納品させていただきました。

当建築の設計兼施主である、株式会社サオビ代表の島崎様。弊社主催の温熱環境セミナーや、東北エリアの住宅見学ツアーにご参加いただき、温熱環境に関する見地を深められここ数年で持論を確立されました。そして今回、自邸建築にて高い性能値に挑戦-HEAT20 G3レベル*3を実現すべく、Uw値0.79W/m²・KのUNILUXをすべての窓にご採用いただいております。身をもって家づくりに取り組まれる真摯なお姿は、一般のお施主様に寄り添った設計を行われている島崎様ならではだと感じます。

東面に大きく間口をとり、計12ヶ所に開口を設けた島崎様邸。1階のドレーキップ(内開き・内倒し)とFIX(固定)の連結窓、2階の連窓であるドレーキップは、現場総出で取り付けを行いました。

2階東面のドレーキップ横連窓(2面)。窓枠を固定した後、障子を取り付ける。
当建築の目玉、1階東面の大型サイズ。現場総出で力を合わせます!
取り付け後の喜びはひとしお。

両階の南面には、高さの違うドレーキップドアとFIXを連結。ドレーキップタイプは外部から操作ができない仕様が多いものの、今回は中外ハンドルタイプ(鍵付き)をご採用いただいたため、勝手口(外に出て施錠可能)としての使用も可能となりました。ドレーキップドアは気密性を保ちつつ、キップ状態で防犯性を確保しながら通気が取れる開口・出入り口を実現できるのが特徴です。

ドレーキップドアに鍵を設けるのは今回が初めて。新たな可能性が広がりました。

終日をかけ、全箇所の施工が完了しました。戸締まりをする頃には日が落ち気温も下がりましたが、UNILUXの高い気密性と断熱性によって室内は暖かさをキープ。すべての開口を閉めると、トリプルガラスならではの防音性・精度の高いトリプルパッキンの気密性が発揮され、外部音のないしんとした静けさを感じられました。

奥様のご希望でつけられた1階西面の窓から見える山。

家の前に広がる山々や田んぼの風景を室内からも楽しめたらいいな、とこの土地に出会われた時に感じたという島崎様。UNILUXが日々の暮らしを快適に、そして豊かさをももたらす存在になることを願っております。

*³一般社団法人HEAT20が提唱する断熱基準。全国を8地域に分けた外皮平均熱還流率の基準値をG1~G3の3グレードで設定している。

UNILUXが成す大開口、超大型サイズを納品

別現場では四国最東端である徳島県阿南市へ、UNILUX (IsoPlus)W3500㎜×H2100㎜の超大型サイズを納品させていただきました。
本商品をご採用いただいたのは、小さなエネルギーで快適に暮らす・家族が安心して安全に暮らせるをコンセプトに、徳島県で高性能住宅を手がける有限会社ダイゼン様です。高性能な家づくりに欠かせないものとして、暮らす人にも地球にも優しい自然素材や高性能サッシの使用を推奨されています。

今回納品されたFIXの重量はなんと約350kg!初めてこのサイズを納品させていただいた際は大人10人がかりで運んでおりましたが、本現場より吸盤を4つ用いた新しい機具を導入し大人2人でも運べるようにしました。

通常、FIXは窓枠にガラスが固定された状態での納品となりますが、今回は超大型のため窓枠とガラスは別々での納品に。窓枠を躯体に固定した後、抑え縁を使用しながら慎重にガラスを取り付けていきます。

まるで水族館の大きな水槽のような大開口。どっしりとした落ち着きのある空間に仕上がりました。

UNILUXのガラスは日射を多く取り入れつつも、室内の熱(暖気・冷気)を逃さないという特性を持っています。また、透明度が高く日射取得率は52.7%と高いため、冬でも明るくあたたかい住まいを実現することが可能です。

今回、現場取材に快くご承諾いただきました、株式会社サオビ様・BAUM合同会社様、有限会社ダイゼン様、本当にありがとうございました。今後ますます気候変動等が懸念される時代におきましても、お客様一人一人に適したご提案やお力添えができますよう日々精進してまいります。(Yano)

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