小さく心豊かに住まう家 大倉山の家『ちびいえ』

 











都心から電車で30分。未だ畑が点在する良好な環境で古くに開発された住宅地。
この一角にある50m2あまりの小さな敷地に設計事務所サオビ様、主宰の自邸「ちびいえ」が完成しました。道路が狭く寄り添うように家が建つエリアに建坪若干8坪。

一見、家族が住むには小さく斜線も厳しい条件の土地にあえて小さく棲む”という価値観を前向きに捉える事で住まいのあり方を探られたそうです。

結果、『空間の連続性、広がり』と共に時間をかけて変化し 深みが増す素材を取り入れる事によって得られる『時間の広がり』がテーマとなりました。

そして外観は無塗装でも耐久性が高く経年変化にて茶褐色から銀灰色へ味わい深く変化をするウイルウォール『ボード&バテン』を
そして内装の床には足触りが心地良くやわらかくて使い込むほどに表面が滑らかな質感になる『ウォールナット』他2樹種ををご採用頂きました。

道路面に接するバルコニーと外部の境もウイルウォールの縦格子になっており、季節による日照変化の調整や近隣からの視線調整のため脱着式の為、この縦格子によって、バルコニーは室内にも外部にもなる中間的な空間となっています。

ちなみに事務所名の『サオビ』の由来は古語の「さび」の語源となる言葉であり漢字で書くと「然帯」となります。

時間の経過を許容する美しさや経年変化、時を経てなお在り続ける美しさ。

このような日本人の本来持っている感性を大切にしたい…という意味が事務所名に込められているとお聞きし、同じ想いをお持ちである建築家の家づくりに参加出来た事を嬉しく思います。

■建築概要
現場名:『ちびいえ』~小さく心豊かに住まう家 大倉山の家
建築場所:神奈川県大倉山■ご採用商品
外装:ウイルウォール

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