CHANNEL ORIGINAL

各種自然素材の紹介や住まい方を提案します

チャネル通信 第38回

現場名:湾を眺める木器の家









 

青森県上北郡・野辺地町。
むつ湾の沿岸に在するこの町は、地域風であるヤマセを受ける地域でもある。S邸は、目下に広がる陸奥湾と、船の出入りが賑やかな漁港が見渡せる高台にある。

S邸のテーマは「湾を眺める木器の家」。
外壁は、将来的なメンテナンスコストも考え、張替えが不可欠となる素材ではなく、全面を木壁とした。

長い年月を経た木壁は、「劣化」ではなく「美化」していく。
経過した分だけ味わいを増す木の風合いは、そのまま住まい手の愛着につながる。使えば使うほど手になじむ木器のように、いつか見る湾岸のヴィンテージハウスを、大事に永く育て上げていく。この家のテーマとなった、「湾を眺める木器の家」には、そのような想いが込められている。「湾を眺める木器の家」
また、内装も無垢材の床や壁面にあしらった木板、珪藻土など、自然素材を用いた仕様としている。施工に手間はかかるかもしれないが、手入れをすることで、より永く使ってもらえる素材を選定した。

経年変化していく素材は、五年後、十年後には今とは違った表情を見せる。
深みを増していく色合いや、古びて味が出てくる傷跡など。時にはそれらに自分の手を加えたり、メンテナンスをしてみたりもする。使い捨てるのではなく、手入れをしながら一緒に年をとっていくことができる素材は、住まい手に合わせて、より暮らしに馴染んでゆく。

■建築概要
用途: 一般住宅
建築場所: 青森県
敷地面積: 782.72㎡
延床面積: 111.78㎡
構造: 木造
階数: 2階
写真家: 田表壮
施工: ユネストホーム株式会社
竣工時期: 2015年9月

■ご採用商品
外装 ウイルウォール T&Gパネル節有り 無塗装
内装 床 無垢フロア ウォールナット
天井壁(一部) 無垢羽目板 レッドシダーパネリング