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各種自然素材の紹介や住まい方を提案します

チャネル通信 第36回

現場名:志賀の光路






 

敷地は住宅地の一角にある。以前森林であった風景は宅地造成され住宅地と化し、数十年のあいだに経年劣化した街並みとなってしまっている。そのような住宅地において近年建替えが進んでおり、この状況を好機と捉え未来に向けた住宅地のあり方について提案を行なった。

敷地は、角地で2面道路に接していた。
そこで街路と建物の干渉スペースを確保するため、敷地奥に建物を配置し、道路境界に塀は設けず敷地全体に植栽を施し街路に向けて庭を開放した。

造園には山の石や植生を用いて宅地造成前の風景に近づけることにした。一軒の住宅における建物配置と造園計画によって街並みにゆとりが生まれ、街路が拡張し、小さな森が再生したような風景となった。外壁は自然の風合いと経年変化を重ねていけるレッドシダーを採用し、森や山のような深い色を再現すべく調合し塗装を施している。

平面は6角形の入れ子構造となっており、窓のある外周と中央のファミリーラウンジが共に自然光によって明るくなるように計画されている。具体的には角地の立地条件を活かし光が一日を通じて感じられるハイサイドライトを設置している。
またそこからの光が室内に反映されるように、屋根を支持しているトラスから9ミリの杉材を吊り下げ受光面として機能させている。住宅地において一日中光の移ろいを感じながら暮らすことが出来る住宅として計画を行った。

◆建築概要 
現場名:志賀の光路
用途:一般住宅
建築場所:愛知県豊田市
敷地面積:225.48㎡
延床面積:106.54㎡
構造:木造在来工法
階数:2階
構造設計:寺戸巽海構造計画工房
写真家:佐々木勝敏
施工:井上工務店
竣工時期:2014年3月

■ご採用商品
外装:ナチュレウォール ベベルノッティ(現場塗装)