CHANNEL ORIGINAL

各種自然素材の紹介や住まい方を提案します

チャネル通信 第27回

現場名:”閉じながらも開く”ことに心がけた
郊外型のひとつのコートハウス












 

名古屋市の北東部、緑が多く残る地域が近年、市街化が急激に進み始め日々街の風景が変わり続けています。のどかに広がっていた水田・里山の風景は宅地となり、新しい街並みに変化しつつあります。 敷地はこの地域の一つの角地に位置します。

道路隔てた北側には公園予定地、はす向かいは生産緑地(農作地)、そのような角地の特性をいかすところからこの計画は始りました。

中庭を内包して一つのおおきなワンルーム空間と考え、戸扉を開け放し生活することを想定しました。

各スペースは折れ曲がりにより回遊性、連続性をもたせつつも、お互いの気配を感じる事の出来る程良い距離を保ちながらやわらかく配置ました。

建物の高さ・重心を低く抑え、道路から建物を離し、道路境界にはフェンスなどで区切るのではなく、基礎を掘り下げた残土を利用してなだらかな築山を設け、柔らかなバリアとしました。

角に面する木製建具のコーナー窓が、程良い高さとなり、内と外をつなぐ役割をもっています。

心地よい空間であること

解放感のある気持ちの良い高い天井、抜けのある窓。
心落ち着く低い天井、適度な佇まい、適材適所心地よい空間づくりに気を配りました。

居場所をつくること

いつのまにかそこにたたずむ、そんな仕掛けを意識しています。
例えば、子供部屋の本来は廊下、通路なのですが、一段、段差を設ける事により腰かけることのできるベンチになり、中庭を眺める事ができます。また、そのまま廊下がおままごとの机になったり・・・、単なる通路という枠を取り外すといろいろな可能性が見えてきます。

そんなたまりのある空間を意識しています。

余白をのこす

造りすぎず、生活していく住み手が造り込んでいく、そんな余白を意識しています。

従来のコートハウスのように閉鎖的なイメージではなく、角地の特性を生かし”閉じながらも開く”ことに心がけ郊外型のひとつのコートハウスのありようとして考えました。

■建築概要
用途:一般住宅
建築場所:愛知県
敷地面積:314.87㎡
延床面積:106.32㎡
構造:木造在来工法
階数:平屋
写真家:掘隆之写真事務所
施工:藤里建築工房
竣工時期:2010年3月竣工

■ご採用商品
外装:WILL WALL T&G Panel Clear Square